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企業家の1日は24時間だろうか？
この質問への答えはノーである。
企業家の1日は24時の場合もあれば数十時間・数百時間、それ以上の場合もある。

サラリーパーソンであれば恐らく「1日は誰しも24時間しかない」と答えるだろう。
しかし、企業家の場合は自分に割り当てられた1日の時間に対してサラリーパーソンとは同じようには考え無い。
企業家とサラリーパーソンでは「考え方」が違う。

「1日の自分の時間は、自分が望むなら幾らでも増やせる」、企業家はそう考える。
毎回話しているが企業家とサラリーパーソンではまず「考え方」が異なる。
両者では目の前で同じことが起きていても、其の捉え方は全く異なる。

企業家は時間に対して「1日は30時間の場合もあれば、40時間の場合も、400時間の場合もある」という考え方をもっていたりする。
もし、自分に割り当てられた時間が24時間しかないなら、「できる事」は非常に限られてしまう。
しかし、企業家の場合は自分の1日の時間は「40時間ある」「3000時間ある」等と考えるので、たった1日でも多くの事が「できる」と考える。

自分の時間を文字通り自分だけに割り当てられた時間と捉えるなら、確かに1日は24時間しかない。
が、他人の時間も「自分の時間」としてカウントするなら話は別だ。
他人の時間も「自分の時間」としてカウントするなら、自分の1日の時間を「50時間」や「300時間」にすることができる。

では、実際に自分の1日を40時間にするにはどうしたらいいだろうか？
答えは簡単で、他人や他社の時間を「対価を支払って買う」のだ。
他人や他社が売っている「時間」を買って「自分の時間」として使うのだ。
ここで言う「対価」は「金」だけでは無い、相手が価値を感じるものであれば何でも良い。

企業家が他人を雇ったり、他社に外注したりするのは「自分の時間を増やす為」である。
トンちゃんもそうやって自分の1日の時間を増やしている。
全てを自分独りでやるなら、1日は確かに24時間だ。

しかし、自分でなければできない重要事項のみを自分で処理し、それ以外を他人や他社に任せて行けば自分の1日の時間は幾らでも増やせる。
自分のビジネスを回すのに1日30時間必要なら、そのうちの5時間を自分に割り当て、残りの25時間を他人や他社に割り当てていけば、1日が24時間であってもビジネスは回せる。

ビジネスというのは「時間」で見る事が大事だ。
「其のビジネスを回すのに1日何時間必要か？」これを明確にしなければならない。
この質問への答えが「1日400時間」であるなら、400時間を自分または他社・他人に割り当てて行く事になる。

1日24時間である以上、自分自身に400時間を割り当てる事は不可能だ。
自分に1日4時間を割り当てた場合は、残りの1日396時間を他人・他社に必ず割り当てねばならない。
割り当てずにビジネスを回せば、時間の問題で其のビジネスはパンクし機能不全を起こす。

ビジネスを金の視点でみるだけでは十分ではない。
金の視点よりも、もっと重要なのがこの「時間の視点」である。
企業家に求められる能力がこの「時間管理」能力だ。

時間管理では、「行動やタスクを可視化（言葉化）する能力」「可視化した行動・タスクに掛かる所要時間を見積もる能力」「時間を適切に配分する能力」等が求められる。
お金を管理するマネーマネジメント能力以上に、時間を管理する「タイムマネジメント」能力が企業家には必要になる。

繰り返しになるが、企業家の1日は24時間では無い。
企業家の1日は30時間だったり40,000時間だったりする。
企業家が伸ばさねばならない能力の一つは、この他人・他社の時間を「自分の時間」として利用する能力である。

最後に今回の話が理解しやすいように、一つ具体的な例を出そう。

SEOの世界では外注する事を「悪」のように捉える人間が沢山いるが、企業家がSEOを外注するのは「当たり前」である。
企業家である貴方のビジネスを回すのに1日27時間必要だったとする。
貴方と貴方の従業員の時間をビジネスに24時間割り当てられる場合、どうしても1日3時間ずつ足りなくなる。

貴WebサイトのSEO対策に1日3時間必要だった場合、どうあがいてもSEOは外注するしかないだろう。
バイトを雇って1日3時間時給1000円でSEO対策をやらせた場合、月20日なら20日×3000円＝6万円だ。
これ以外にもバイトを募集する費用、バイトを管理する費用、教育する費用などが発生する。

こういった金の視点も大事だが、同時にもっと重要なのは「時間の視点」だ。
まず1日3時間ずつ足りなくなるという事実を直視する事だ。
その上で金の視点で考えれば良い。

もろもろを考えれば、この例では「他社」の時間（SEO業者の時間・被リンク業者の時間）を活用する方が得策だという答えを大半の企業家は出すだろう。
この局面で人員を増やさず外注もせずに「自社」でセルフでSEOをやるという意思決定を行えば、その後その企業家のビジネスがどうなるかは賢明な人であれば察しがつくだろう。

自社のビジネスを回すのに必要になる1日の時間を正確に見積もる事が出来ない企業家や、他人・他社の時間を活かす事が出来ない企業家では、企業家としては大成できないのは言うまでも無い。

（トンちゃん）［トンちゃん経営研究所］

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「自分の為にお金を働かせる」上で必要となる技術・知識・考え方と「お金の為に自分が働く」上で必要となる技術・知識・考え方は全く異なる。

企業家が習得すべきは言うまでも無く「自分の為にお金やビジネスシステムを働かせる」のに必要な技術や知識や考え方だ。
逆にサラリーパーソンが習得すべきは「お金の為に自分が働く」のに必要な技術や知識や考え方だ。

基本的に「学校」と通じて教わり習得できるのは、後者の「お金の為に自分が働く」技術や知識や考え方だ。
学校というの基本的にサラリーパーソン（もちろん公務員も含む）を養成する場所だ。
学校は「企業家」を養成したり育てる場所では無い。

ゆえに、企業家を目指し、企業家として大成する道を貴方が選びたいのであれば、学校は義務教育の中学まで卒業すればそれで十分だったりする。
その後は毎日、企業家として必要な知識や技術や考え方を習得する為に、独自の勉強を積み重ねて行けば良い。
ある意味、企業家の道は「独学の道」だといえる。

学校という名の学歴をどれだけ積み重ねて高学歴化しても、企業家に必要な能力は絶対に身に付かない。
企業家として必要になる能力は、実際に自分でビジネスを興してからでないと、身につける事が出来ないものばかりだ。
企業家としての道を歩めば嫌でもトンちゃんの言う事が分かるようになる。

学校に自分の人生の貴重な時間を大量に割くのは其の人の勝手だが、学校は企業家としては遠回りに終わる場所だという事は覚えておくと良い。
まともな企業家なら、「学校に行く暇があるなら自分でビジネスを興せ」、そして「自分のビジネスを通して学べ」、と助言するだろう。

「学校？学校で企業家として大成するのに必要な知識・技術・考え方の何が学べるというのか？」と企業家ならそう言うだろう。
少なくともトンちゃんはそう言う。

トンちゃんが学生時代に必要としていたのは、もちろん「自分の為にお金やビジネスシステムを働かせる」技術や知識や考え方の方だ。
学生をやっていても、トンちゃんの求める知識も技術も考え方も習得できない事は学生時代から「知っていた」（直観的に気付いていた」）ので学業にはあまり力を入れる事はなかった。

両親には「もっと学業に専念しなさい」とよくいわれたものだ。
ちなみに、当時学生だった頃、トンちゃんは頑張って勉強はしていた。
但し、勉強の中身は普通の学生とは違った。
企業家として大成する為に必要な勉強のみをしていた。

トンちゃんの場合は、学生時代は「企業家」として大成するのに必要な知識や技術や考え方の習得に力を入れていた。
今も、この企業家としての能力を更に伸ばす事に注力しているが、学生時代から今と同じような行動をとっていた。
学生時代からの基礎の積み重ねがあって、今のトンちゃんがあるという事。

学生時代から、そして今も一貫している事は「自分の為にお金やビジネスシステムを働かせる」為の能力を伸ばしているという事。
当然、今後もこれは変わらない。

サラリーパーソンは「お金の為に自分が働く」能力を高めねば仕事を失うが、企業家は「自分の為にお金やビジネスシステムを働かせる」能力を高めねば富を失う。
サラリーパーソンの道と企業家の道は全く異なる事、必要とされる能力が全く違う事は覚えておくと良い。

言うまでもないが、企業家の道の方が優れているということは無い。
自分に向く道を選べば良いだけの事で、それ以上でもそれ以下でも無い。
ちなみにトンちゃんの実体験・経験から察するに、企業家の道に向く人は人口の5％以下だと思われる。

それくらいしか本当の意味での企業家は存在しない。
残りの95％以上の人々が企業家の道を目指せば、それはイバラの道となるだろう。
なぜなら、「向いていない」からだ。

企業家に向いていない人が企業家の道を選んでも、それはイバラの道にしかならない。
逆もまた真である。
サラリーパーソンに向かない企業家向きの人が、サラリーパーソンの道を選び無理やり歩もうとすれば、それはイバラの道にしかならない。

(トンちゃん)[トンちゃん経営研究所]

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お金の為に「自分」がセッセと働く経営者は多いね。

トンちゃんはその逆。
自分の為に「お金」をセッセと働かせるの。
それが本物の企業家の「考え方」なの。

一般的なオーナー経営者と本物の「企業家」の違いはここに表れる。
本物の企業家はお金の為に「自分」がセッセと働くような事は「絶対」（１００％）にしない。
「自分の為に『お金』を如何にセッセと働かせるか？」、そこにフォーカスするのが本物の企業家。

「お金の為に自分自身が働く」という考え方では企業家としてもオーナー経営者としても「大成」できないよ。
オーナー経営者や企業家は世の中に多いが、「自分の為にお金を働かせる」「自分が働くのでは無く、お金を自分の為に働かせる」といった考え方を持っている「本物のオーナー経営者」や「本物の企業家」は少ない。

どちらの考え方に基づくオーナー経営者や企業家が後に大物になるか分かるだろうか？
そう、「自分の為にお金を働かせる」オーナー経営者や企業家が大物になって行くのよ。
大物と小物では「考え方」が逆だという事を覚えておくと良い。

本物の企業家や本物のオーナー経営者は「お金ごとき」の為に「自分が」働きはしないという事。
「ん？トンちゃんもお金の為に働いている？」。
違うよ、お金の為になど働いて無いよ。

ビジネスシステムを作る為に「自分が」働いているだけだよ。
ビジネスシステムが出来上がってしまえば、「自分が」働く必要はなくなるから。
ビジネスシステムが出来上がるまでは「自分が」働くよ。

あくまで「ビジネスシステムを完成させる為」に働いているだけだよ、トンちゃんの場合は。
お金の為にトンちゃんが働いたりすることは間違っても無い。

本物の企業家や本物のオーナー経営者は「ビジネスシステムを作る」為に自分が働く事があっても、「お金」の為に働く事は１００％無いよ。
ビジネスシステムが完成すれば、以後は「ビジネスシステム自身」がお金の為に働くから。
もちろん完成したビジネスシステムはトンちゃんの為にも働く。

いずれにせよ、言いたい事は一つ。
「多数派である一般的な企業家やオーナー経営者」と「本物の企業家やオーナー経営者」では「考え方が逆」だという事。
「本物」というか、正確には「大物」ね。
大物には「大物の考え方」があるってこと。

※「トンちゃんナウ」に投稿予定だったが、中々味のある記事に仕上がったので「トンちゃんウェブログ」に投稿した次第。

（トンちゃん）［トンちゃん経営研究所］

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